バイオポリエチレンを用いたBFS容器の水蒸気透過性について
ご紹介させていただきます。
・水蒸気透過について
BFS容器に用いられるポリエチレンの表面には直径1nmにも満たない極小サイズですが、
水分が通れるくらいの隙間があります。そのため、ポリエチレンを使用した容器は、
水分を一定量透過させてしまいます。
しかし、ポリエチレンはコストや重量面、加工性等に優れており、
多くの包装用途で使用されています。
一方、ガラスや金属等は水分を通さない『水蒸気バリア性能』を持っていますが、
ポリエチレンに比べて、重量面等から包装容器としての利便性にはあまり優れません。
・水蒸気透過性の比較結果
バイオポリエチレンを使用したBFS容器と、石油由来原料を使用したBFS容器を用意し、
水蒸気透過度を比較しました。
比較検体 :同型で同量の水を充填したBFS 容器
容器材質 :バイオポリエチレン、及び石油由来(従来品)
試験条件 :室温保管、及び40℃・75%RH保管
水蒸気透過度:180日間の重量変化から単位面積あたりの1日に透過する水分量を算出
バイオポリエチレン品の水蒸気透過度は、石油由来品(従来品)と同等でした。
・BFS容器への二次包装の有効性について
弊社のBFS容器は、軽くて加工性が高いポリエチレンを用いて成形同時充填を実施し、
そこに高いバリア性能を持つアルミニウムを用いた二次包装を行うことで
包装容器としてのバリア性を維持しています。
バイオポリエチレンを用いたBFS容器においても同様の対応が可能です。
製品の詳細については、こちらまでお問い合わせください。
次回は、バイオポリエチレンを用いたBFS容器の開栓トルクについて
ご紹介させていただきます。
過去の配信記事については、こちらをご参照ください。